2025-03-01 映画「劇場版BUCK-TICK バクチク現象 – New World -」
映画
劇場版BUCK-TICK バクチク現象 – New World –
前の日、展を見に行って、はあ、となって、そういえば映画もやってるんだと上映劇場とスケジュールを眺めて、東京はどこも混んでそうで厭だなと思ったけれど豊島園がなんとなく目に入って時間に余裕もありそうだったのでその日のうちに見に行った。
予告編も前情報も何も入れずに行ったもので、ああ、ここから始まるのか、と。もう何年前だかいつのことだか時間感覚がおかしい。魅世物小屋が2021年、それじゃ2022年って?と考えていたら、ああ、あれから始まるのかと……初日KTじゃん、って、この時点でもうきつい。例年は決してやらない夏のツアー、物販並ぶのも暑かったよなとか、あの幟うまく撮りたかったなとか。名古屋当日の報せからのアニイの誕生日、名古屋から這って来ましたってMCは入ってなかった。ISSAYさんがいた。横アリも大変だった、初日終わったら大雨で新幹線が止まってて名古屋の友達をうちに泊めて。二日目のオーラス、夢見るの後は何だっけななんて思ってたら鼓動のイントロで顔が上げられなくなって。あの時なんであんなに泣いたのか今でもわからない。続くツアーも行ったところだらけだ、初日も長野も高崎も。物販の酷さ、誰と一緒に行ったか、仕込んだサプライズ、どんな話をしたか、行く先々でやったこと笑ったこと入った店、次から次へと、全部、覚えてること全部、それを脳内に展開しながら泣きながら見ている。今の、この、これは何だ。あれからずっと思い出してこなかったことが全部ある。思い出さないようにしていたのではなくて、蓋をするように、弁が閉じるように、思い出すことがなかった、それを全部スクリーンに映して見せられている。この年の武道館でIは終わりかなと思っていたら続きがあった。翌年の振替公演。日付を見て、会場名を見て、声が出そうになった。声を出さないようにしてその日付と会場名を見ていた。そして鼓動。どうして振替公演最終日じゃなくこの日の映像なんだろう。鼓動。どうしてこの日の鼓動なんだ、って。この映像では少し面やつれして見えた。
Iを見終わって感情はぐちゃぐちゃだったけれどその場でチケットを買って続けてIIも見た。異空ツアーからで、それだけでもう、なんか、だめだ、そういう気分……見たくないのに見に来てるんだそもそも、見なきゃいけないわけもないのに。なんで見てるんだろうって思いながら見る、ここもあそこも行ったよなー、初日の物販並んだよなー、あそこの居酒屋当たりだったよなー、とか、どの映像見てもその時の記憶に繋がって、例えでもなんでもなく頭が変になりそう。今からでも全部忘れてしまえないだろうかその方が楽に生きられる、でも楽に生きてなんになるんだ。そういう感情。一方、冷静なところは冷静で、このツアーくらい全箇所映像入れたれや、と思いながら見てました。自分が行ったところ入ってないとなんて言うか、え、ってならないか。行ったところだらけなのもしんどいんだけれども。あと、ガーデンシアターのMCは入ってるものだと思ってたけど入ってなかった。
「いつまで続く……いつまで続くのかな? 死ぬまで? いや、死んでからも。亡霊になってもやってやる。あの子が待ってる! あの子が待ってる!」
BUCK-TICK、素晴らしき舞台を完成させた『異空 -IZORA-』ツアーファイナル。息を呑む情景に観たもの | 音楽と人.com
ぐちゃぐちゃになりながら、ああ、高崎の追加公演で終わるのか、と思っていました。そうであるはず、そうであるべき、そうでなければならない、なのに、
続きがあって
見たくない嫌だここから出たい
一曲まるごと、あの日の曲を
自分が見ていたのとはとても違って見えた、歌なんて、音が外れてもつれるようで、おかしい今すぐやめさせてくれと思ったのに、
全然そんなことなくて
どうしてあの時あんなふうに聞こえたのか
わかるはずもない
そのあと羽田の会場が映ったとき全身が震えるように血が逆流するような感じがして、そんなの映さないでくれと思った、中の様子はなかったけど、そうして最後は武道館で
そういう映画だった。














余談
全編通してとにかく思ったのは、いい声だよなあ、ということと、つくづく酷い恰好だなあ、ということで、あのニーハイ太ももは気が削がれるというかまったく演奏に集中できなくなるので本当にやめて欲しかった。前は太もも衣装と非太もも衣装の2パターンだったからローテーションを考えて非太もも衣装の時を狙って行ったらローテーション破りで太もも衣装だったりで本当に心が休まらなかった。それがもう太ももオンリーになっちゃって、異空ツアーは諦めて見ていたんだった。ブーツニーハイ太もも袖なしTシャツなんて何度見ても酷い。この映画そんなんばっかりで、どんだけ泣いててもこの格好で出て来られると、まったく、って、酷いな、ってちゃんとツッコめる酷さで本当に酷い。酷いよあんた。声はもうどうしようもなくいいよな。自分でそうなろうと腹くくって、自前の骨格じゃなく自分でつけた筋肉で歌うようになって。自分自身が自分自身を作り上げてた。そういうボーカルだった。それを2時間半浴びた後で、エンドロールのバックに流れる曲はちっとも頭に入ってこなかったというか曲聞くどころじゃないしあのエンドロール。
こんな映像を「普段見られないレコーディング風景から、コンサートのバックヤード、監督によるインタビュー映像など、音楽に向き合うメンバーの真摯な姿勢や、和やかな表情など貴重な映像が収められたドキュメンタリー作品」とかさあ……そうじゃないじゃん。そういうものを作ろうとしてたけどそうはなくなってるのがこれじゃん。どうしたってそうなる、それはわかってるんだから。
別の話
2023年4月1日には藤岡に行ってスタンプラリーやってる。

次の日がSir VanityでZepp羽田はこの日が初めてだった。



11月19日は豊洲に行ったけど会場に近づけなくて公園やららぽーとをうろついて友達を待ってた、桜が咲いてた。

12月3日の合奏形態、行ったのは覚えてるんだけど内容の記憶が何もなくて、最初から最後までただ泣いてた。泣いていていい場所だと思った。この時の映像、演奏は今でも胸にくる。
9月18日の高崎のラストは名も無きだったかと思ってたけどNew Worldだったんだ、って、見ながらちょっと驚いていて、それはラストがNew Worldだったことも、それを見て今驚いていることにも。俺もお前も独りだ、みんなひとりね、そう言ってくれる人だった。New World、自分が今、世界、を思うとき、流れてくるのは君島さんの音楽、になっている。誰もひとりねって言ってくれる人がいなくなった世界。
何度も名前を呼んで
最後の夜の向こうから
君島大空「世界はここで回るよ」
おまけ (2025-03-04追記)
映画見終わって地元の駅に戻ってきてラーメン食べてスーパーで買い物して家に帰ったけどホヤ買ってくればよかったなって後から気がついたけど今の時期売ってないか。
海の子ホヤぼーや マネしておしゃべりお散歩ぬいぐるみ GANBAARE WEBSHOP
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