2023-11-06 人間椅子『色即是空 ~リリース記念ワンマンツアー~』東京 Zepp Haneda

なんとなくずっと書けずにいたままで 今頃だけれど

人間椅子は一度生で見たいと思っていて、和嶋さんが出たラジオを聞いていたら追加席を発売するというのでそれでチケットが取れて、10月のライブが終わったら新譜を聞いて行こうと楽しみにしていたのが
新譜は聞けなくてライブもどうしようと思ったけれど体が動いたので出かけて行った

品川駅

演奏すごいよかった。ベースの鈴木さんが脊柱管狭窄症だとかで椅子に座って登場だったけれど途中からは椅子を下げて立ち上がって演奏して。ギターの和嶋さんは袴姿でぴょんぴょん飛び跳ねてガンガン弾いて、ドラムのノブさんは熱いアニキコールに応えてめっちゃ熱くて、三人の出す音が全部当たり前のように鳴るべくして鳴っているというかどんな音を出しても大丈夫みたいな信頼しかないみたいな鳴り方で、これが新譜を引っ提げてのツアーの最終公演で各所最高動員数だったというからさぞかし充実したツアーだったんだろうなと。
演奏がよかったのもあって初っ端から泣きどおしで、そういえば人間椅子は世の無常を歌うハードロックだったなと、聞く曲聞く曲全部沁みて。途中(今昔聖でだったか)和嶋さんが、荒れ野でひとり泣いている坊主の歌、と言ったのを聞いて、ああ、自分はあの人を枯野には置くまいと思って、わけわからずただ泣いていた。
MCの中で和嶋さんが青森の親戚の葬式に行って百万遍をやった話とか、アンコールで亡き同級生に捧げる歌をやったり、これはなんだろうと思いながら聞いていた。親戚同士で集まって数珠を回す百万遍はやっているうちにとても楽しくなってきたのだとか。

余談。
Zepp羽田に来るのは二度目で前の時にも感じたけどとにかく外にトイレの数が少ないのと待機場所が吹きっさらしになるのとでここに大人数を集めるのはどうしたもんだろうと思っていたら、12月は物販なしで時間を区切った入場制になったので、至極妥当な対応だな、と。