ああ、詩人の人なのか……登場人物である演奏家たちに無地の背景をバックにして個々にインタビューするパートがあるのだけど、ある人が音楽表現について聞かれて絶句するシーンとか、場面が進むにつれ時間も流れて(この映画は14年間の撮影の記録)序盤で登場した人たちが in memory of という言葉とともに映し出されその人たちとの音楽の記憶を語ろうとする人が言葉に詰まり気持ちが溢れそうだと言ってそれ以上話すことを止めるシーン、そういった、感覚や感情が言葉にはならないところが印象的で、記録された音楽はどれもとても真摯でただ音楽が音楽としてある、そういう映像を撮ったのが詩人であること、詩人が撮った映像、言葉でなくていい、詩は言葉ではないということがここでも思い起こされて、そういう時間と空間に触れられる、触れられたことがよかった。ただ、どうしてもこの時期は花粉がずびずばだしこのところの気温の乱高下にもやられてしまっているしで自分の体調も周囲のお客さんも万全ではない状態だったみたいなので、花粉が落ち着いた5月あたり、梅雨前にでも極音上映やってくれないだろうか、鼻の詰まってない耳でもう一度聞きたいよ。
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