2024-09-02 恵比寿(石若駿20周年ワッツアップ祭り day1@恵比寿ザ・ガーデンホール)

ライブナタリー 石若駿20周年ワッツアップ祭り ~そのとき私は、11歳でした~ – ライブナタリー

ワッツアップ祭りってなんだよ。聞けば、石若さんの口癖とかモットー的なものがワッツアップであるらしい。ワッツアップ。32歳になったばかりの石若さんが20周年ってのもどうかしてるけどそれもワッツアップのなせる業か。

つーかさ。

思わず撮ってしまったインスタのストーリーのスクショ(2024-08-30 14:21)

石若さんのインスタでこのストーリー見た時うええって声出ちゃった。だって、9月1日は合奏形態でラブシャですよね。山中湖ですよね。そんで2日3日はワッツアップ祭りなんですよね。つーか、日本中が台風に翻弄されてるこの週末、那覇行きだけ飛行機飛んでるのやべーな。これ何だと思ったらくるりのライブハウスツアー最終日が31日沖縄……うへー。石若さん、どうやってスケジュール作ってんの……そういやこないだ、一日を四分割することがあるって言ってたな。どうなってんの。ワッツアップだからか。つーか沖縄の翌日に山中湖大丈夫なの。とめっちゃ気を揉んでたんだが、

着いちゃってる!着いちゃったんだ!よかったね!となったので、ああこういう人なんだって思いました。良くないものは寄ってこない、選択肢に余分なものがない人だ。そのラブシャ、初日からえらいことになってたけど、

晴れたんだねえ……

ぶっ叩いたんだなあ……出番前にしっかり桃のパスタ食べてるところもワッツアップ。オフになると思ってた新井先生可愛いか。君島さん西田さん散髪してるな。演奏直後の色気が凄いな君島さん。なんか満ちてる。充ちてる。

合奏形態は、行った人の投稿を見るに、リハ6曲本番6曲やってそのうち被ってるのは1曲だけという贅沢さだったらしい。と思ったけどこれ実質ワッツアップ祭りのリハだったのか。

そんなこんなでワッツアップ祭り。

晴れた
飛行機も飛んでた
日が暮れるの早くなった、とまではまだ
グッズの案内は後から追加
何言ってんのかなー

天気予報が二転三転してこの二日間は雨も免れないかと思いきや当日はめっちゃ暑い。外にいると汗止まらん。整理番号が遅いのでのんびり待ってようと入場口前でゆっくりしてたら、入場開始してしばらく経った頃、列に並ばずすたすたすたと脇にいるスタッフのところにやってきた人がいて、上背があって、雪駄履いてて、……まさかねー……だってもう客入ればんばん進んでるこのタイミングで。でも小柄なスタッフに向かって腰を屈めるその背中の角度、髪の感じ、紛うことなき……多分めっちゃ凝視してしまっていたのかも知れない、その人がなんとなく周囲を見て口角を上げて手を振った気がした。いやいや。そんなわけは。でもあれはどう見ても。すぐに入場口とは別の方に案内されて消えて行った……何?何が起きてんの?そんなわけはないと頭が思おうとする一方で、いやどう見ても考えるまでもなく西田さんじゃん、と認識が認定している。なんなんだ(と思ってたら合奏形態の時に君島さんが教えてくれた。いやー)。

お花。右端はNHKラジオ「石若駿 即興と対話」
日野さんお大事に

斯くして始まったワッツアップ祭り、凄い。もうとにかく凄い。

祭事でんがな。合奏形態以外は全部初聞きなのでどんなかなーと思っていたけれど、いやあ凄い。ホストバンドのAnswer to Rememberは祝祭の幕開けを高らかに告げる華やかな音、ぐいぐいグルーブが盛り上がっていっていやもうなんだこれ。SMTKはぐぐっとスーパープレイの応酬、いや今日全部スーパープレイモード全開なんだけども。とにかくすっごいことになってる。音がぼんぼん溢れ出してて目が回る。CRCK/LCKS、この明るい感じもいいなあ。あのキーボードの人はtiny desk concertsのKIRINJI回に出ていた人だよね。

20分休憩といってステージ上が慌ただしくなるのを見つつ、いやーすっごいわーと思ってると、下手にいるのは西田さんではないかい……スタッフが行き交う中、椅子に腰かけてめっちゃサウンドチェックする西田さん。あー。これはガチ。やっぱりさっきの西田さんだったんだ……うわー。街中で著名人見かけて話しかけたりサイン貰おうとしたり写真撮ろうとする人いるじゃないですか。あれ絶対無理。硬直して動かなくなる。口から声なんか出なくなる。頑張ってください!とか言えたらなあ……無理。ガン見してすみませんでした。何のリアクションもせずすみませんでした。ここで言っても。

こないだ即興と対話で共演してた角銅真実さんと西田さんとでSongbook trio、石若さんはピアノだ……すごい……角銅さん、出てくるだけでなんだかすごい、最終面の最終形態みたいな。いたでしょうそういう人。何を言っているのか。存在感というかヤバさというか。歩くだけで音楽みたいな。歌いながら叩きながら歩いてて。そこに入ってくれる西田さんの音。ああ。これは極上……。

そしてゲストブロックのトリが君島大空合奏形態、火傷に雨でサウンドチェックしてからの本編、君島さんのギターが誘い込むようにして(ナタリーのセットリストではIRON CURTAINとなっている。うおおお)いきなりの都合。うおおおおと反応するフロア。あー。今日も音がいい。目線が合わせにくいと君島さん、そっかー、いつもフラットなステージなのに今日はセンターにバースデーケーキみたいに石若塔が出来ていてその上に鎮座ましましているワッツアップご本尊だもの。すごいねこれ明日もやるんでしょ、異常だよ異常、狂気の集団、などと賛辞を贈る君島さん。「異常やな」「せやな」なんだこのくだり。君島さんからは西田さんが何かのリハを抜けて駆けつけたことも語られ(タイミング的にこれか)。そっかー。間に合ってよかったねえええ(石若さんもだけど西田さんも猛烈に忙しいんだよなあ、配信で見たJAZZ NOT ONLY JAZZも凄かった)。都合からの19℃よかったな……˖嵐₊˚ˑ༄が来てわーいってなってたらNo heavenlyでこれまたフロアが唸る唸る。そこから石若さんのカウントで遠視のコントラルトだとわかるやもう、殆ど雄叫びのような声が起きてて希求って言うんじゃないかなこれと思うくらいの。声も千切れんばかりに歌ってめっちゃ弾いて、今日もギターソロで前に出る君島さんにごおおおおおって盛り上がっていやもう凄い。ベースの音もめっちゃよかったー、新井先生が楽しそうに弾いてるの見るだけでも楽しくなっちゃうんだけど音がいいよなあ……いいから楽しくなっちゃうんだよなあ……今日初めて見た人が「音の粒が聞こえる」って言ってた。合奏形態の低音ほんといい。西田さんと君島さんのギターいいよなあ、二人でやるときよくぞ鏡って名付けたもんだと思う。そんで石若さんが叩きまくってて。どのタイミングでだったか、手の豆がひとつ潰れたって言ってた。でも続けます!って。そういう四人の合奏形態。新井先生だってKing Gnuなんだもん、これからこの四人のスケジュール合わせるのどんどん大変になるんじゃないか。って、遠視がラストかと思ったらもう一曲、Lover。あー。いつリリースするのかな。そろそろかな。

オーラスパートは大所帯での大団円、マーティーさんの隣に新井先生が並んでのダブルベースの掛け合いめっちゃ楽しそう、そこに更にベースが加わってのトリプルベースてもうわけわかんねえ。MELRAWさんが駆っけり回ってあっちもこっちもいやはや物凄いことになってんな、ってそれで終わりじゃなかった、あれよという間にエネルギーの塊みたいな人が飛び出してきてかますかますワッツアップラップ、これが中村佳穂さんかー。最後は記念撮影、大セッション大会には参加してなかった君島さんと西田さんもワッツアップTシャツで登場、めっちゃ笑顔。

公式タグが律儀
きみみみみみみみみ
行きなはれ行きなはれ
うるうる
楽屋わっつあっぷって何ですか

この一番手前のセンターの人、あまりのあられもなさに好き好きロンちゃんかと思っちゃったな。ドラマー違いか。

西田さんたらいい写真使っちゃってえー
袋にシール貼る式のクロークいいわよね。1枚500円。たぶん90リットル。

ラブシャ後もそうだったけど初めて合奏形態見た人たちの感想が、音源やYouTubeだけだとフゥン……ってちいかわのうさぎみたいだったのがひとたび生で喰らうやワァ……ってちいかわみたくなってるのが見て取れて、ですよねーってなる。あれは生で浴びないとわからない。音というか空気というか、内に持ってるものをそれぞれがばーんと出してぱーんとなってきらきら飛び散ったかと思えば収縮して強くなってまた外に向かっていって、みたいな、融合と拡散が誘発し合って呼応し合って連鎖連鎖無限に繰り返すみたいになってるでしょう。すっごいの。これ、チケット一枚5800円だったの。信じられない。あの内容で。これもワッツアップか。はー。

石若駿20周年を祝福!君島大空や飛び入りゲスト中村佳穂が集結した「ワッツアップ祭り」1日目(ライブレポート / 写真83枚) – 音楽ナタリー