2025-10-19 新宿(Songbook Trio -石若駿 3days 6公演- at 新宿PITINN)

251019hiruIshiwaka – 新宿PITINNジャズライブハウス

なんでこの日なんだって思ったけど 石若さんのピアノ好きだし去年のSongbook Trio良かったんだよなあと思って行った

一日中雨が降ったり止んだりでそれでも新宿は人出が多かったけど渋谷と違って息ができる感じがするのは歩行者天国があったせいかなんなのか 今日の外国人旅行者はアジア系じゃなく恰幅が良くて色素が薄い感じの人が多かった

開演前、去年ぴよぴよだったお子さんが今年はぴこぴこ歩いてて壁に頭をぶつけてうわーんと泣いたりしてて、ああ一年経ってるんだなと

一年 経ってるのか

DJがカクルルの人とは

ピアノの譜面台の開いているところには石若さんが電子譜面のタブレットを持ってきて置いてた、西田さんもタブレット、角銅さんは本みたいなメモみたいな冊子のような

今日はトリオにゲストを迎えての五人編成でびっくりした、ギター苗代尚寛さん、アコーディオン中村大史さん(アニーと呼ばれていた)、三人とは全然違う音になるなあ、などと至極当たり前のことを感じながら聞いてた、石若さんのピアノがやっぱりよくて、変な厚みがなくてふっくらしてて、角銅さんの声が笹船みたいに乗ってきて、西田さんときたらまるで水みたいに空気みたいに風みたいにいるので、そこにゲストのお二人の音が重なると不思議に視界が開けるようで

第二部だったか、EACH STORYでやったのが良い感じだったと石若さんと角銅さんでピアノ連弾、連弾してる……なんかすごいもん見てるな、と、そのあとだったか、石若さんのピアノから始まってまるで想像もつかない、角銅さんが囁くように、悲しい時に浮かぶのはと歌い出して、何が起きたのかわからなくなったけどフィッシュマンズのいかれたBabyで、なんで今日これなんだと思いながらなすすべなく聞いてた、なんで、今日、これを聞いてるんだ……手も足も出ない、悪魔祓いに処せられた悪魔みたいな気分だ、消え失せることもできずに聞いているしかない、なんてこと……

アコーディオンが入ると音や空間が膨らむなと思いました、あと、角銅さんが手に取る鈴、グングル?あの音がとてもいい、手に取ってしゃらしゃら鳴るやつ、角銅さんの声も好き、深くて高い声、石若さんのピアノも柔らかくて、どこかに運ばれていく感じがする、音……ピットインのあの空間だからいいんだろうなとも思う、ほどよい感じ、心地良さ、いかれたBabyでぐらぐらきたけれどとてもよかった、こんなとんでもない人たちだから成り立つ音、空間なんだろうと思う

外に出たら雨で、交差点で信号を待っていたら忍者と極道のアドトラックが来てうえーと思った(写真は間に合わなくて全然撮れてない、ねぷたの送り絵みたいになった)、ほんとにアニメになるんだもんなあ近藤さんよかったね体に気を付けて

富士そばでかつ丼食べてイタトマでケーキ食べてそのまま帰りたくなくてふらふら歩いた、ずっと雨が降ったり止んだりしてて外国人旅行者の人たちが荒物屋で傘を買ったりしていた、二駅分くらい歩いてあの日通ったところに出た、もう何もなかった、ずっと半べそかいてたような気がするけれど散歩の犬がいたので笑いかけたら甘い香りがしてきて、もうここにはいなくてキンモクセイの香りになることにしたのかと思った、虫や鳥や蝶になるくらいならその方がいいと思った

悲しい時に浮かぶのは いつでも君の顔だったよ
悲しい時に笑うのは いつでも君のことだったよ

いかれたBaby – フィッシュマンズ

(追記)

ろうそくの炎ってちっちゃくても結構熱くて、そりゃ特効なんてやられた日にゃさぞかし熱かろうと思いました