暑熱順化

暑さ寒さがわからなくなるとはどういうことなのかわからなかったが今ならわかる。わからないのだ。本当に。

部屋の温度計を見ると二十八度六分で、数年前とかなんなら去年でもこんな温度だったら暑くてひいひい言ってエアコンを入れていたはずだ。それが、今はちょっとふうふう言うだけで窓を開けようとも思わない。今まだ花粉が飛んでいそうだからというのもある。にしても。

温度計を見るまでそのことに気がつかなかったこと、見て温度を認識したあとも特に何もせずちょっとふうふう言いながら過ごしているのも凄い。凄いとか言ってる場合ではないのだが、これが老化なんだと、自分が今確実に老化の中にあるのだと、それを噛み締めている、に近い。

四月の間は暑熱順化とか言って気温が上がりそうな時も意識して外に出るようにしていたけれどもそんなんメじゃねえぜ。そりゃ年寄り死ぬわ。

日々